今回は桜川市で主にゴボウの栽培をしている佐伯さんにお話を伺いました。
なぜゴボウ農家になったのか、日ごろどんな事を思いながら農業をしているのかなんてことを聞いていきますよ~。
それではレポート開始です!

まずお名前と年齢を教えて下さい。

佐伯栄一(さえき えいいち)
71歳です。

えー!うそー!
全然見えない~(笑)

昭和27年生まれ
1952年だよぉ。

ホントに??
若く見えますね~

そうか?(笑)

生まれは桜川市なんですか?

そうだよ。
ここらは高幡という地域で地元なんだよ。

農業はいつからやっているのです?

農業は若いころからやっているのはやっていたんだけど、で、あんま好きじゃなかったけど。
あるとこに会社勤めしてたんだけど、早期退職制度ってのがあって会社に言われた時に「ハイ!ハイ!ハイ!」って手を挙げて立候補したんだよね。

ハハハハ(笑)
それが何歳の時ですか?

それが45かな
そんときやめてなぁ

で、そのまま農業の世界に飛び込んだ?

まぁその前からやってたんだよ。
早期退職の5年くらい前からやってはいたんだよ。
ゴボウ作りはね。

実家の農業は何をされていたんですか?

家は米農家だったんだよ
生計はその米と俺が務めてた感じかなぁ。

ちなみにゴボウはどれくらいの栽培面積なんですか?

どれくらいかなぁ。
1町8反くらいかな

え!
1町8反!!!

よくわからない広さだ・・・

お米もされているとの事ですが、お米の栽培面積はどれくらいなんですか?

米か?
16町くらいだっぺ

ええーー!
そんなにやっているんですか!

大変なんだよー(笑)
ちなみに1反(たん)というのは約10m×100mで1町(ちょう)は10反と同じ広さになります。
とんでもない広さです。


こうやって文にしてみると標準語に感じますが、結構なまっている話し方をお伝え出来ないのが残念でなりません(笑)
地元の方は言葉が荒いとよくおっしゃるのですが、イントネーションがやわらかい感じなのが茨城の人の特徴のように思います。
しかしなぜゴボウだったのか気になりますよね。
その辺も聞いてみました。

なぜゴボウという野菜を栽培しようと思ったのですか?
ゴボウって難しいイメージがあるのですが。

なんとなく気付いたらゴボウをやってたからなぁ。
理由みたいなのはないね。
ゴボウ栽培はそんなに難しくないっぺ
ただ機械は必要だけんども。

そうなんですね~
現在佐伯さんは長いももやってらっしゃいますよね。
ゴボウと似た感じの栽培方法なんですか?

そうそう。
工程が似てっから。

ぶっちゃけどっちが儲かりますか?(笑)

んー・・・
どっちもどっちだっぺ
市場に出すのがメインだから安いんだぁ。

キロいくらみたいな感じで売るんですか?

そうだよ。
値段は向こうが決めるんだぁ。
こっちが決める訳じゃないんだぁ、
安くて困ったもんだぁ・・・(笑)

結構言われるがままに価格が決まるんですか?

そうだよぉ。




こんなリアルな会話にも付き合ってくれるとっても優しい佐伯さんに、加波山市場についての質問もしてみました。

現在佐伯さんは加波山市場に野菜の出荷をしてくれていますが、加波山市場に思う事は何かないですか?

もっと集客力を上げてほしいよな。

集客を上げるにはどうしたら良いかアドバイスないですか?

ちょっと場所が悪いよな。
見えにくいしなぁ。
看板出来てから前よりは見えるようにはなったね。

加波山市場のお店の雰囲気はどうですか?

んー・・まぁ・・ちょっとな・・・

どうしたんですか(笑)
はっきり言ってもらって大丈夫ですよ!

まぁちょっと品ぞろえがな・・・
もう少し品があれば良いとは思うね。
品が少ないのは課題だと思っていたので、はっきり言っていただけるのはありがたいです。
私たちも生産者としっかり繋がり、今後も良い関係を続けていかないといけないなと思いました。
71歳の佐伯さんですが、これからの展望などをも聞いてみました。

これから何かやりたいこととかありますか?

ない!
いつ辞めようかって考えてるくらいだもんよ。

後継者はいないんですか?

息子もいるよぉ
でもやれっては言わねー俺は

だって食えるような状態じゃないよ今は

これだけの作付け面積があってもですか?

そうだよ。
いつどうなるかわかんねーし。

まぁ気は楽だよ。
自分が親なんだから。

いつかゴボウの栽培もやめる時がくるかもしれませんが、その時にやりたいこととかってありますか?
今の趣味をもっとやりたいとか~

なんもやりたくねーよ
動けなくなったらゴボウもやめるんだからよ。

凄いですね!
ではゴボウに生涯を捧げる男としてブログには書いておきますね。

そうでもねーよ(笑)
書いておいて(笑)

アハハハ(笑)

佐伯さんはかなりの面積を作付けされていますが、一人の力では全然無理だと言っていました。
佐伯さんは外国人技能実習制度を利用し、実習生を2人受け入れています。
その実習生の方にも凄く感謝されていました。

先ほどから他に作業されている方たちは実習生ですか?

そうだよぉ。
いてくれないとやっていけないっぺ。

問題があった事もあるけど、あいつら凄いんだよ。
バンバン動くし、力もあるし本当に助かってんだー。

何年前から受け入れしているんですか?

もう5~6年くらいかなぁ
最初は知り合いに受け入れてみれって言われてやってみたんだけど、思ったより良くて気付いたら2人受け入れていたなぁ(笑)

家とかってどうされているんですか?

そこに住んでるよ。
写真は載せれませんが古民家を貸しているようでした。
結構待遇良いなという印象です。
問題もあったりしながら、それも含めて実習生と良好な関係を築いていると感じました。
まとめ
いかがでしたか?
今回のインタビューはこれにて終了です。


やり始めはゴボウって決めたのも、気付いたらやってたと話されていた佐伯さんですが、私の印象はゴボウに愛がある方です。
生業だから仕方なくと話されていましたが、生涯現役と言われている農家さんには頭が上がりません。
これからも加波山市場に出荷して頂くので、佐伯さんのゴボウや長芋を手に取ってみて下さいね♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
PS:今回時期が悪くて良い写真が撮れなかったのですが、また取材に来て良いとの事だったので、また春先くらいに追記していこうと思っています。